画廊、店舗案内
小山登美夫ギャラリー[東京]
〒135-0024 東京都江東区清澄1-3-2-7F 電話:03-3642-4090 Fax :03-3642-4091 開廊時間:火-土曜日 12:00-19:00 休廊日:日.月曜日 及び 祝日 ------------------------- 8/ ART GALLERY [渋谷ヒカリエ] 〒150-8510 東京都渋谷区渋谷2-21-1-8F 電話:03-6434-1493 Fax :03-6434-1494 開廊時間:11:00-20:00 休廊日:年末年始 及び 展示替え日 ------------------------- Tomio Koyama Gallery Singapore 47 Malan Road #01-26 Gillman Barracks Singapore 109444 開廊時間: 火-土曜日 12:00-19:00 日曜日 12:00-18:00 休廊日:月曜日 及び 祝日 Tel. +65 6659 7068 ------------------------- [Link] TOMIO KOYAMA GALLERY TKG Daikanyama blog (09年6月以前) TKG Editions blog (09年9月以前) カテゴリ
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2012年 05月 01日
東京、清澄の小山登美夫ギャラリーでは、風能奈々個展「水の漏れないうつわ」が4/21よりはじまりました。
風能奈々は1983年、静岡県生まれ。小山登美夫ギャラリーでは2008年の個展とグループ展、2009年の個展に続き、今回が3度目の個展となります。 Installation view at Tomio Koyama Gallery, 2012 ©Nana Funo photo:Kenji Takahashi 天井高のある広い空間ですが、その空間に負けることなく、作品が展示空間をおおらかに包んでいます。 来廊されたお客様からも「いつまでもいられそうですね」という声が聞かれました。 「まっくら森のうた 」2012年 ©Nana Funo photo:Kenji Takahashi 今回の展示が決まって「大きな作品に挑んでみたかった」と制作された、3枚のパネルからなる幅約5.5mの作品。 動物、人物、風景、文字、装飾的なパターンなどが緻密に描かれ反復される画面には目眩すら覚え、作品の縁を超えてどこまでも続いていく万華鏡のようです。 彼女のペインティングは、そのマチエールに特徴があります。 様々な技法を使いながら、一枚の画面に幾重にもレイヤーを重ねることでできる筆触は、類まれなるものです。 左:「扉を探す」2011年 右:同作品部分 ©Nana Funo 技法は大きく分けて3種類あり、1つは地塗りの上に油絵の具で細密に描くもの。 「すずらんの根・忘れられた友達・地図の鍵(部分)」2011年 ©Nana Funo 2つめはアクリル絵具の地塗りに、染色系のペンによるドローイングを重ね、その上からジェッソをかけて、更にアクリル絵具を絵筆から垂らすようにして描くもの。ジェッソを変えたことで、以前より表現の幅がぐっと広がったと風能さんは言います。 「かごめかごめ(部分)」2011年 ©Nana Funo マスキングインクを使って、インクをのせなかった部分が絵柄として残り、図と地の関係が逆転するのが、3つめの技法です。 「春を待つ冬の部屋のための壁紙(部分)」2012年 ©Nana Funo このようにして緻密に構築された個々の作品の圧倒的な厚みや量感が、充実した展示空間を作り上げています。 そして今回はじめて展覧会の中で発表したのが、ドローイングノートです。 Installation view at Tomio Koyama Gallery, 2012 ©Nana Funo photo:Kenji Takahashi 「水の漏れないうつわ」より、2012年 ©Nana Funo 風能さんは今回の展覧会タイトル「水の漏れないうつわ」に関連して、次のように話しています。 「ぶかぶか浮かぶものをすぐに描きうつさないと消えてしまって、なにも残らない。砂漠で手をうつわの形にしてその中に水をすくっている感じというか。ポタポ タ垂れてしまったものは、すぐにからからの砂に吸い込まれて乾いてしまう。・・・急いで描きうつす、もしくは水の垂れないような、指の隙間のないような、 しっかりしたうつわをずっと探しているような気がします。」 風能さんはほぼ毎日欠かさず、5時間のドローイングと、5時間のペインティング制作を行います。 ドローイングは彼女にとって、その即興性から、思い浮かんだものをつなぎとめられる、まさに「水の漏れないうつわ」のようなものだといいます。 本展ではそのノートの実物を展示するとともに、100ページを超えるノートの全ページを映像でご覧いただけます。 展覧会初日にはアーティストトークも開催され、たくさんのお客様にお集まりいただきました。 アーティストトークの中で感じられたのは、風能さんが内に秘めるエネルギーでした。 「ほうっておいてはダメな人間になってしまうから、そうならないために描かなくてはならない。それはすこし恐怖心にも近い気がします。」と話す彼女は、日々制作に向かいながら、自分に向かってくるなにか得体の知れない大きなものと対峙して、懸命に克服しようとしているかのようでした。 「小山登美夫ギャラリーではじめて展示をした4年前には、こんな大きなスペースで展示ができるようになるとは思わなかったし、絵を描くことを仕事にするという意識もきちんとなかった。少し休んでから、また自分にプレッシャーを課して取り組んでいきたい。」とトークの最後に語った風能さん。 小柄な彼女から、今後どんな豊かな作品世界が生み出されるのか、ますます期待が高まったトークでした。 展覧会はゴールデンウィーク中は暦通りのお休みをいただき、6月2日まで開催いたします。 皆様この機会に是非ご高覧ください。 風能奈々 「水の漏れないうつわ」 2012年4月21日(土)- 2012年6月2日(土) 休廊日:日、月、祝日 小山登美夫ギャラリー 7F
by tkgallery
| 2012-05-01 14:06
| 小山登美夫ギャラリー 東京
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